最近ボカロ関係のイベントが増えてきたのか、楽曲の使用許諾に関するメール等をいただくことが増えてきました。自分の曲を使用してもらえるのは嬉しいことですし、今のところほぼすべて許諾させていただいてます。
ただ、使ってもらえて嬉しい一方、最近ちょっと気になる形の使用許諾願いを受け取ることが増えてきました。
どういうものかというと、『○○というイベントで使用させていただきます。不都合があればご連絡ください』という形のものです。
『不都合があればご連絡ください』という形は、本来は許諾願いとはいえません。
たとえば、権利者がそのメッセージを確認したのがイベント本番後であったら、そして許諾したくないイベントだったとしたら…。
自分も含め、ボカロを使って楽曲を発表している多くの人は、音楽制作とは別に本業を持っている人たちです。本業が忙しければ、ボカロ関連のメールやメッセージなどをあまり頻繁に確認できないこともあるでしょう。 場合によっては、一ヶ月以上確認できないこともあるかもしれません。
また、そういった許諾願いの多くが、イベント本番まであまり時間の余裕が無いことが多いのも気になります。
ボカロ関係は特に、明確な契約を結ばないまま、コラボレーションという形で複数人が関わって制作にあたることがよくあります。多くの場合、曲を作った人が原盤権を持っているものとして扱われますが、実際に明確な契約を結んでいるわけではなく、何か大きなイベントや金銭の授受が発生する場合は、その都度関わった人に伺いを立てることになったりします。その場合、伺いを立てた人たち全ての了解が取れるまでに結構な時間がかかる事も考えられます。
無用なトラブルを避けるためにも、イベント等での楽曲の使用許可をとる場合は、余裕を持って、確実な形でとっていただくよう、お願いいたします。